2018年ヒット予想商品から読み解く、住宅業界で人気が出そうなサービス

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キーワードは、「ひとり助け」

「格安スマホ」、「高齢ドライバーの事故防止策」、「宅配ボックス」、「ドローン」、「電気自動車」。

一見何の繋がりもないように感じるこれらの言葉は、2017年10月に博報堂生活総合研究所が発表した、「2018年ヒット予想ランキング」にランクインした上位5商品(サービス)である。

このランキングは、2017年に世の中で注目された商品・サービスの中から、「2018年以降も話題になりそう、人々の生活に普及・浸透していそう」というものが対象となり、順位づけされている。

研究所は、2018年のキーワードを「ひとり助け」とした。

理由について、「単身者や夫婦ともに多忙な共働き世帯の増加などを受け、自分ひとりでやらなければならないことが増えるなか、日常生活の課題に困っている人を助けたり、自分でなんとか課題を解決したりしようとする人を支える商品・サービスに注目が集まっています」とコメント。この事実から、「“自分ひとりでなんとかする”を支える商品・サービス」が多数ランクインした。

代表的な例としては、無人で受け取り可能な「宅配ボックス」、「自動運転」、「音声アシスタント」」「家事代行」などが挙げられる。

2017年に発表された、厚生労働省の「国民生活基礎調査の概況(2016年度版)」によると、1人暮らしなどの単身世帯は、全世帯のうちの26.9%を占め、1343万世帯だという。

2001年は、24.1%で1001万世帯だったことと比べると、15年で300万世帯増えていることがわかる。背景には、晩婚化や高齢者のひとり暮らし増加があると考えられる。

こういった状況から読み取れるように、前述した「ひとり助け」は、もはやトレンドの域を越え、現代の日本での生活には必須というべきテーマになっていくやもしれない。

そしてそれは不動産や住宅の業界に、大きな影響を及ぼすだろう。

ここで一度、ランキングの結果に戻ってみる。

30位までの中で、住宅業界に関係のある言葉を探すと結構あった。

「宅配ボックス」、「VR(仮想現実)」、「IoT(Internet of Things)」、「見守りサービス」、「民泊」、「時短家電」、「シェアサービス」、「クラウドファンディング」、「家事代行」などなど。

どの商品(サービス)もここ5年ほどで台頭してきたものだが、今後さらなる人気を集めると予測されている。

「空室対策」や「入居募集」または「設備投資」といった場面で上手に採り入れることが、今後の賃貸経営で差をつけることになるかもしれない。

HelloNews編集部 鈴木規文

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