
鹿児島には、鹿児島県民なら誰もが歌える歌が2曲ある。
1曲は、「うんだもこ〜ら〜、い〜けなもんな〜」で始まる「茶碗蒸しの唄」。小学校で習うため、幼い頃からみんなが口ずさむ唄だ。
そしてもう1曲は、川商ハウスの歌だ。
「え?!」と思われるかもしれないが、これは本当。この歌はテレビコマーシャルで何度も何度も流れるため、老若男女知らない人はいないと言っても過言ではないのだ。
特に、1995年に放映された、鹿児島大学サッカー部が登場する同社のCMは、ご当地を代表するソウルソングと言っていい。
「俺に続け〜
アパート・マンション
川商で探せ
仕事と彼女
自分で探せ※
アパート・マンション探すなら
川商ハウス」
※ここで歌っている人たちがずっこける。当時、子供達がとにかく真似をした。
最近ではYouTubeで見ることもできるとあって、都会に出て行った人が懐かしんで見ることもあるという。ちなみに、川商ハウスに電話をすると、保留音でこの曲が流れることもある。
川商ハウスは、このCMで不動産仲介業での確固たる地位を確立したと言える。
事実、2020年4月から今年3月まででの賃貸仲介件数は、5513件に上り、管理戸数は、住居だけで2万1575戸を数える。賃貸仲介、管理共に、県下ダントツのナンバーワン企業なのだ。
そのためか、西田隆昭社長は「宣伝」に費用をかけることを厭わない。
私自身、広告の世界で仕事をしていると、「費用対効果」という言葉を何百回も聞かされ、効果の見えにくい「広告宣伝費」にはコストをかけたがらない経営者を何度も見てきた。
そこへいくと、西田社長は全く違う。
バンバンCMを打つし、ガンガン宣伝をする。
鹿児島市内の街中で、川商ハウスと書かれた巨大な看板を目にしたことがある人は多いはずだ。


だからこのニュースを聞いた時、おおいに納得できた。
「第46回 鹿児島広告協会賞のテレビ部門、最優秀賞を川商ハウスが受賞」
川商引越しラーメンキャンペーン「カウンター」篇、「湯切り」篇(15秒×2本)
鹿児島広告協会が主催するもので、川商ハウスは最優秀賞を受賞したそうだ。
キャンペーンの内容も面白い。
なんと、川商ハウスで部屋を決めて引っ越しをすると、鹿児島のこだわりラーメンがついてくるという。
以前から「引っ越しそば」ならぬ「引っ越しピザ」をお届けするなど、ユニークな取り組みを行ってきた川商ハウスらしいキャンペーンだと思った。
また、同社のCMには、毎回、社員や取引先の方々も登場するのだが、そうした人々を見つけるのも実は隠れた楽しみの一つになっている。
これからも鹿児島県民がついつい口ずさみたくなるCMを作ってほしいと思う。
Hello News編集部 吉松こころ
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