熊本市の「テレワーク推進プラン」を1週間活用して 久々の1 人暮らしを堪能したワタシ、40代男性の話です。

緊急事態宣言下で、再びリモートワーク中心の生活に切り替わった人たちは多いだろう。そんな人たちが重宝している、行政主導のテレワーク助成プランがある。熊本市のテレワーク助成金だ。
利用者のひとり、市内在住の40代男性は、簡易宿泊所「B&S KUMAMOTO」のテレワーク推進プランをモニター体験した。彼には様々な理由から自宅では仕事に集中できない事情があった。

目次

家では集中できないんです

現在、ワタクシ・・・とある事情で実家に出戻り中。1人暮らしの時と勝手が違い、実家でのテレワークは仕事環境にとって良いとはえない。主に仕事をする椅子とデスクはリビングのダイニング用、もしくは自身が学生時代に使っていた学習机と椅子だ。

同居する両親や兄夫婦には常に気を遣い、テレワークでの業務を推奨している会社には申し訳ないが・・・全くもって、この環境では仕事に集中できない。そんなこんなでFacebook広告の「1泊3,000円OFFさらにモニター価格2,000円OFF 」に申し込みをしたのである。

「なんと宿泊出来るらしい」

まずはホームページで詳細を確認する。テレワークプランといっても昼間のみ利用のデイユースプランではなく普通にホテルのような感じで宿泊出来るとのこと。

「しばらくの間でも、この肩身の狭い実家暮らしを脱出出来るのか!素直にうれしい!」

お財布にゆとりのあるわけではないワタクシは、価格表から一番安い部屋を探す。九品寺5丁目(白山通りマクドナルドの近く)の「B&S KUMAMOTO HAKUZAN」が目に入る。ホームぺージを見ると簡易宿泊所のようだ。

最低利用期間は3泊から、とあった。

アパート1人暮らしより安い…

1 日(24時間)利用(1泊)が平日4,000円、週末5,000円。

この宿泊費に、熊本市のテレワーク推進推進助成、1日あたり3,000円が適用され、3,000円オフになるとのこと。

ということは、平日は、なんと1泊1,000円!週末は2,000円!!で泊まれるということだ。

これにチェックアウト時の清掃費が2,500円(これがモニター価格で今回は2,000円オフの500円になるらしい。)あと決済のサービス料が1,000円程度かかるらしい。

当然、ネット代金、光熱費込みなら、おひとりさまのアパート1人暮らしより安いのではないか。

さっそくモニター価格にて1週間の滞在を計画した。

しかし、この施設のチェックイン時間は16時、チェックアウト時間は10時だ。

ワタクシの会社の就業時間に合わせるには月曜日の前日(日曜日の16時)から入ることになるようだ。これは、しかたがない。いくら誰も見ていないテレワークの仕事とはいえ、月曜日早々から遅刻して16時から仕事を始めて就業の18時迄は、わずか2時間しか仕事が出来ない。これは、さすがににまずい。

ひさしぶりの1人暮らしを満喫できる

小心者の私は、会社の就業時間を完全にクリアする為に下記の日程で1週間(6泊)の予約をした。

  • チェックインは日曜日の16時
  • チェックアウトは土曜日の10時

これで1週間の会社の就業時間をテレワークプラン内で完全に過ごすことが出来る。そして、この期間は、久々の1人暮らしなのだ!

父にも母にも兄夫婦にも気兼ねせずに過ごせる!

もう一度言おう。・・・・「久々の1人暮らしなのだ!!」

しかも6泊分の宿泊費、なんと8,665円。

料金の内訳はというと

日曜~木曜が1 泊4,000円(3,000円OFF)×5泊
金曜日は1泊5,000円(3,000円OFF)×1泊
それにプラスになるのが清掃費2,500円(モニター価格で2,000円OFF)
それとサービス料が1,165円
合計はなんと・・・8,665円(会社の出張でよく使うビジネスホテルの1泊より安い)

モニター価格とはいえ・・6泊でこの値段は激安だ。

1泊あたりは1,444円ではないか・・・・。

昔、新幹線の最終に乗り遅れホテルがみつからず夜中の1時から始発の6 時までの時間をネットカフェに泊まったことがあるが4~5時間ほどで3,000円程支払った記憶がある。

その半額だ。

1ヶ月の利用も可能らしい

ホームページを確認すると1ヶ月以上の連泊もOKとのこと。1,444円×30日で、43,325 円・・・光熱費込みでこの値段とは・・・簡易宿泊所の経営者は大丈夫なのだろうか。他人事ながら心配になってしまうレベルだ。

賃貸でワンルーム借りるより安いと思いながら、さっそく「モニター価格」で予約した!!

予約時点に必要な点は熊本県在住を証明書する身分証明書など。

身分証明書か公共料金の領収書でも可能ってことなので保健証のコピーと、1室1名でしか使用しないという誓約書みたいな書面を出して予約完了。

いよいよ予約日当日

さて・・本日は日曜日。今日の16時からチェックイン出来るのだけど、仕事は休みなので、チェックインはせずに実家で過ごすことに。会社は月曜日の9時からが始業なので、その前に行ってチェックインすることを決める。

お金は払っているのに、利用しない。

なんか損しているような?リッチな気分のような不思議な感覚。

専用駐車場はないってこと。近くに24時間500円のコインパーキング(安い!)があるので、そこを利用してください、と前日に届いたメールに書いてあったのでマイカーをその駐車場に駐車。駐車場から歩いて1分ほど歩いて現地に到着。見た目は、ごく普通のアパートのような建物だった。

いよいよチェックイン

鍵を受取りお部屋に入室。

お金は予約の時点でクレジットカード清算しているのでチェックインは部屋の鍵を受取るだけ。

鍵を開けてお部屋に入る。部屋の広さはホテルのシングルルームより少し広い位。

セミダブルベッドが1台と折畳ベッドが1台。

そうか、テレワークプランではなく、通常の宿泊プランや民泊利用だと、この部屋は3名まで宿泊出来るようだ。お母さんと子供でセミダブルベッド。お父さんが折畳ベッド?って感じでの利用なのだろうか・・・

あと、ミニキッチンとミニ冷蔵庫。

鍋などの簡単な調理機材と炊飯器、お皿などが揃ってる。これだけあれば十分自炊可能。食費も抑えることが出来る。

あと、液晶テレビとカウンター式のテーブル。ここでノートパソコンを広げて仕事が出来る。他に設備は3点式のユニットバス。歯ブラシやバスタオルも用意してある。

これで1泊1,000円ちょっとは安すぎでは???

安いからには、難点もいくつか・・・・

難点
新しくはない
築30年位の古いワンルームマンション。でも住めば都ではないか?
洗濯機がない
近くのコインランドリーにいけばいいか??(徒歩3分)
ユニットバスが狭い
まあ、しかたないか?
ウォシュレットじゃない
う~ん厳しいな。。。我慢しょう。

良い点
格安
→6日間で8,000円は安すぎ。モニター価格じゃなくても1万円位??これは安いです。
立地よし
→マックまで2分。毎日朝マックが出来る。あと、くら寿司で毎日「くらランチ」で大満足。コンビニもセブンイレブン徒歩2 分、ローソン、ファミリーマートは徒歩3分。あと、ゆめマートにハロディも3分位かな?ちょっと遠いけどドンキホーテも徒歩圏内。

毎日朝マック。ランチは「くら寿司」三昧。道の反対側には「濱勝」。さすがに「ひとりトンカツ」をする勇気はワタクシにはない。

丸亀製麵の隣には、なんとウエスト。それとナムコワンダーシティ・・さすがにおひとり様ではいけない(汗)ナムコワンダーシティには、びっりドンキーやCoCo壱番屋、龍の家などのグルメタウンも併設。

サウナ―の聖地「湯らっくす」を満喫

あと、ガスト、ロイヤルホストなど。。。徒歩圏内だけでもいろんな飲食店がある。これはグルメツアーも可能だ。それと、ちょっと歩くには、遠いが(1.5km)、全国の”サウナー”の聖地と言われる「湯らっくす」が車で5分の場所にある。狭いユニットバスでもいいが、ここは「湯らっくす」の体験もしておくことにした。

この湯らっくすは3時間満喫コースが980円。

仕事終わって、湯らっくすという生活を1週間まるまる満喫した。

毎日朝マック&昼は寿司ランチで夜は自炊で節約して、1日おきの「湯らっくす」。いやー充実のテレワーク生活。仕事はいうと、静かな環境で集中でき、無事にトラブルもなく過ごすことができた!

ネット環境についてはJComの下り100MBのWifiが完備。よくみたらアパートの隣がJComの熊本支店ではないか・・・どうりで快適ネット環境!

しかし、また、明日から実家でのテレワーク生活に戻るのか・・・。げんなり。

この熊本市の助成事業6月末日までとのこと。この助成金は、宿泊した個人に支給されるのではなく、簡易宿泊所の運営主が、値引いた分をまとめて市に請求する仕組みだ。

よし、会社の上司に相談してテレワーク手当(現在10,000円/月)の値上げ交渉してまた利用してみよう。

おわり。

熊本在住:40代男性

この記事を受けて、次号では簡宿経営者のMさんにインタビューを行い、経営者側の感想と実態を紹介予定です。

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