<豊洲駅編>子育て世帯にはどの街がオススメ?娘2人を持つ父が「住みやすい街」を実際に歩いてみた

大手賃貸ポータルサイトが発表している「住みやすい街ランキング」で高評価を得ている街は、本当に住みやすい街なのか。子育て世帯でも安心して暮らせる街なのか。実際にその街に赴き、子供(6歳と7歳)と探索し、「住みやすさ」の答え合わせを行う企画の第3弾です。
 
今回は、ファミリー層が多く住む「豊洲駅」を調査しました。豊洲駅は、我が家から歩いて15分ほどの距離にあり、月に2~3回は訪れる街です。街中は、常に子供連れで溢れており、「少子高齢化が加速しているのって本当なのかな」と錯覚してしまうほど活気に満ちています。そこで、実際に豊洲駅周辺を歩いてみて、何がファミリーを惹きつけるのか、その理由を探ってきたいと思います。

Vol.1:「木場駅編」の記事はこちら

Vol.2:「清澄白河駅編」の記事はこちら

チェックポイント①「エリア」

豊洲は、東京の湾岸エリアを代表するエリアの一つです。しかし江戸時代はまだ海だった場所で、埋め立てられたのは1937年のことです。その後、1980年代後半までは工業地帯として栄えてきましたが、2000年頃から都心へのアクセスの良さから再開発が行われ、タワマンなどの高層マンションが林立するようになりました。近年、人口が急速に増加しています。

豊洲の人口推移

(引用:江東区HP)

 豊洲にあるタワーマンション

(引用:マンションレビュー 2020年10月23日時点)

アクセス面は、東京メトロ有楽町線で銀座まで5分、大手町(東京駅)まで15分の距離にあり、利便性は非常に高いです。また、ゆりかもめ線でお台場へも一本で行けます。学生や会社員にとっても通勤・通学しやすい立地のうえ、有楽町線もゆりかもめ線も始発駅のため、座って通勤・通学できるのも嬉しいポイントです。

こうしたエリアの良さから、経済センサスによると、2016年は事業者数702社、従業員数55827人でしたが、2021年には事業者数1451社、従業員数81655人と会社も人も約2倍に増えています。
 
このように、人が集まってくるにつれ、地価も年々上昇してきました。中古マンション(専有面積:70m²の場合)の相場は6171万円となっています(LIFULL HOME’S調べ)。

賃貸住宅の相場は、1LDKで19万8100円、2LDKで27万7700円、3LDKで29万8800円です。なお、タワマンやレジデンスが多く、間取りは1LDK以上が多くを占め、1Rや1Kの空室は、全体の1/3ほどとなっています。
 
なお、豊洲駅周辺に住むファミリーの世帯年収は、653万円(ゼンリンマーケティングソリューションズ調べ)。東京都の平均が564万円ということを考えると、若い富裕層が住んでいる傾向にあることがわかります。そのため、通勤・通学のアクセスを重視しつつ、治安の良さや同世代との交流を求めているファミリーには最適な立地かもしれません。

参照:江東区調べ

ちなみに、豊洲は今後も三井不動産や三菱地所による再開発が予定されており、さらに相場が上がっていくことが予想されます。
豊洲タワマンのシンボルとも言える、「シティタワーズ豊洲ザツイン」では、3年前の販売価格から3473万円ほど高騰しています。分譲も賃貸も急激な相場の上昇が考えられますので、豊洲移住に興味を持たれている方は早めに検討した方が良いかもしれません。

チェックポイント②「駅構内」

東京メトロによると、豊洲駅の乗降客数は、東京メトロ内で5位。1日に20万2030人が利用し、前年比14.2%アップしています。そのため、出口につながる通路は、土日に関わらず混雑しています。
しかしホームは、現在拡張工事中ですが、かなり広く余裕があり、ベビーカーも安心して通ることができるでしょう。エレベーターも方面ごとに設置されているため、駅構内での移動に困ることはないと思います。

また、駅からららぽーと豊洲に直結する出口があるのもファミリーには嬉しいポイントです。

チェックポイント③「駅周辺」

出口を出ると晴海通りの交差点に出ます。片側三車線の広い道で、見通しもよく、歩道も整備されているため、歩行者も安全に歩けるので安心です。以前調査した木場駅や清澄白河駅に比べると、駅前にファミレスなどの飲食店が多くあり、子供とランチする場所にも困らないでしょう。

ただ、道が広い分、スピードを出して歩道を走る自転車も多く、子供が小さいうちは手を繋いで歩いたほうが良さそうです。

チェックポイント④「買い物」

豊洲は、買い物には全く困らない場所です。
まず歩いて3分の距離にあるスーパービバホーム。こちらは1階がホームセンターになっており、日用品はすべてここで揃います。2階には、スーパーの文化堂があり、ポイントカードを作ってポイントを貯めれば、お買い物券や商品券がもらえます。他にも薬局や眼科、100円ショップ、写真屋、呉服屋、金券ショップなど、あると便利なお店が入っています。

ららぽーと豊洲までは徒歩5分です。ここには、子供が大好きなキッザニアがあります。誕生月にはお得な割引や特典があるので、おすすめです。我が子も一度だけ行ったことがありますが、終始、笑顔で満足した様子でした。また、外の広場では定期的にイベントが行われており、アイドルのミニライブや巨大トランポリン、冬限定のスケートリンクなど、大人の買い物と合わせて子どもも遊べるスポットになっています。

商店街はなく、個人商店が好きな人には合わないかもしれませんが、子どもを連れて街中を歩き回らなくても済むという利点があります。
ちなみにセブンイレブンの日本1号店があるのも豊洲です。コンビニもたくさんあります。

チェックポイント⑤「遊び場」

外で遊ぶのが好きな子どもなら、豊洲公園がオススメです。定番のブランコや砂場はもちろん、アスレチックなどの遊具もあり、さらに夏場は「じゃぶじゃぶ池」という水遊びができるスペースが設置されます。トイレの清掃も行き届いているので、親も安心です。

また、広場では定期的にイベントが行われ、アーティストのミニライブやBリーグのバスケットチーム「東京ユナイテッド」の選手と一緒にフリースロー大会が行われたこともあります。
東京ガスが運営している「がすてなーに」もおすすめです。遊びながらエネルギーやガスについて学ぶことができる施設で、無料で入館できるのは嬉しいポイントです。
15分ほど歩いた新豊洲には、チームラボプラネッツがあり、常に行列を作っています。外国人観光客にも人気のため、豊洲行きのバスはギュウギュウ詰めになる可能性もあるため、遊びに行く時は時間に余裕を持って向かうと良いでしょう。

チェックポイント⑥「施設」

小児科は駅付近に6件あり、ほとんどが事前予約可能なため、病院探しに苦労することもないでしょう。保育園についても江東区は待機児童ゼロのため、希望するところに入れる可能性は高いと思います。
小学校は3校あります。豊洲エリアの小学校は学区外からの生徒を募集していないため、行きたい小学校がある場合は、その学区に住まなければいけないということは注意が必要です。
また、富裕層が多いことから、進学塾の数も多く、サピックスをはじめ、栄光ゼミナール、市進学院、武田塾、enaなど有名塾も密集しています。学業を優先させたい子育て世帯の方にとっては、最適な環境と言えます。

チェックポイント⑦「居住者コメント」

ピアノ教室に子供を通わせているお母さん(40代)
「豊洲は習い事できる場所が多く、子供に色々なことにチャレンジさせてあげられる環境があります。今はピアノを習っていますが、なるべく子供の将来の選択肢を広げてあげられるよう、他にもやりたいことがあれば挑戦させてあげたいなと思っています」
 
ピアノ教室の先生(50代)
「20年前から豊洲に住んでいます。昔は住宅しかなく、買い物も不便な街でしたが、今では駅前だけで何でも揃いますし、子供達が好きそうな遊び場がたくさんあります。この街から引っ越したいとはまったく思っていません」

今回は豊洲駅をご紹介しました。主な特徴を挙げると、次の3点です。

①都心へのアクセス抜群だが、その分、住居費が高い
②買い物は駅前で全てが揃う
③子どもの将来性を伸ばせる環境が整っている

引越し先に迷われている方は、参考にしてみてはいかがでしょうか。
 
次回も、ランキング上位の街を探索していきたいと思います。どんなところが他の駅と違うのか、実際に調査していきます。

Hello News編集部 鈴木 規文

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