日本中を飛び回る、デキル男に聞いてみた「よく使うアプリはコレだ!」

手のひらのビジネスウェポン、スマートフォン。その画面を彩るアプリは十人十色。ついつい覗き込み、どんなアプリを使っているのか見てみたくなる。とりわけそれが、日本全国を飛び回るデキル男のソレとなればなおのこと…。

「本棚を見ればその人が分かる」とはよく言うが、今回は「アプリを見ればその男の仕事術が分かる」と考え、本企画を立ち上げた。Hello News編集部では、全国をまたにかけ活躍する賃貸業界の出張族5名を選出。アンケートを実施した。

株式会社泉ハウジング 今泉竜さん(年間出張回数:約60回)
マンスリーマンションの元祖、“ミスタービジネス”のFC事業本部責任者。暮らしに関するコミュニティ形成アプリ「不動産ONSセプト!」の開発を担当。
好きな出張先:博多・大分(FC加盟店があるため、震災復旧支援のため・営業のため) よく行く出張先:北九州・仙台
株式会社日本エイジェント 樋口孝幸さん(年間出張回数:約50回)
無人ショップや入居者イベントなどの先進的なサービスに取り組む、愛媛県松山市の不動産管理・仲介会社で経営企画推進室に所属。
好きな出張先:長崎県佐世保市(地元に貢献したいため) よく行く出張先:全国
株式会社フルタイムロッカー 沢辺雄一さん(年間出張回数:約75回)
宅配ボックスの生みの親であるフルタイムシステムの子会社。フルタイムロッカーの代表取締役専務として、全国で物流革命を席巻中。
好きな出張先:東京 よく行く出張先:全国
株式会社三好不動産 伊瀬知晃さん(年間出張回数:約50回)
九州で管理戸数No1の不動産管理・仲介会社の執行役員。150名の部下を管理するかたわら、福岡相続サポートセンターの代表取締役会長としても活動。
好きな出張先:北海道(雪が好きだから) よく行く出張先:東京
ユーミーコーポレーション株式会社 上田穂積さん(年間出張回数:約50回)
RCマンション建設No1のユーミーマンションを展開するユーミーマンションFC本部SV部の部長。北から南まで全国の建設会社を訪問し、熱血指導。
好きな出張先:仙台(震災からの復活エネルギーに満ち溢れ、同時にみんな支え合ってるなーって感じがするから)、福岡(人やビジネスが集まり、活気がいいから) よく行く出張先:全国
(五十音順)

どんなアプリを入れ、どのような出張ライフを過ごしているのだろうか。日々のニュースチェック、部下への指示、クライアントへの連絡、見知らぬ地での待ち合わせ、ホテルの予約…、アンケート結果をもとに、分析した。

目次

出張族ならではのアプリが登場

全員が異なるアプリを使っているという結果になったのは、スケジュール管理アプリだった。今泉さんが使うのは「Inbox」。リマインダーやスヌーズ機能が付いているのが特徴だ。樋口さんは、「KUNAI」を使う。これは、経費の処理や稟議書の申請などもアプリ上で行えるというもの。上田さんはタスク管理に便利だと「saisuke2」を利用していた。沢辺さんはアプリは使用せず、社内システムのオリジナルスケジュールソフトを使う。伊瀬知さんは意外にもスケジュール管理アプリを利用していなかった。紙の手帳が一番使い勝手がいいということだろうか。

「情報を制する者がビジネスを制す」──多くの人が気にするのが、最新ニュースの獲り方だろう。沢辺さん、上田さん、伊瀬知さんの3票を獲得したニュースアプリは「日経電子版」。いつでもどこでも、紙の新聞を読んでいるような感覚でニュースを見ることができるのが好評な理由のひとつである。また、キーワード検索ができるなど、ピンポイントで記事を探せるため、ゆっくりとした時間が取れない人ならではの理由もあった。一方、原稿を執筆するときの参考になり、ネタ集めのための雑誌も合わせて読めるという利点から、樋口さんは「dマガジン」を利用する。今泉さんは、特に理由はないとしながらも、時代の先端をいくSNSアプリを開発しているだけあって、流行などのエンタメ系が充実している「Yahoo!ニュース」「グノシー」「スマートニュース」を挙げた。

老若男女問わず、今では誰もがメッセージアプリとして利用している「LINE」は、ビジネスの世界でも重宝されている。5名中、ビジネスで「LINE」を使わないのは樋口さんだけだった。他4名は、「みんなが使っているから」「連絡が取りやすいから」という理由で「LINE」を利用している。しかし、同じ理由でも樋口さんは「ハングアウト」を使っている。「LINE」を使っている上田さんも「ハングアウト」を併用していると回答しており、今はチャット形式で簡単に連絡が取り合えるメッセージアプリが人気なことが分かる。

仕事で使えるアプリを聞いたところ、同じ不動産業界でも業務がそれぞれ異なることから、答えも全員異なった。今泉さんはWeb上で現在地確認ができることから「Google Map」を挙げた。知らない土地でも事前にその場所の雰囲気を確かめておきたいそうだ。樋口さんは外出先でのメモが多く、ちょっとしたアイデアも記録できるようにと「Evernote」を使う。沢辺さんは「GoogleDrive」を使って、いつでも営業先とファイルのやり取りができるようにしている。伊瀬知さんは車移動の際に現在地から近くの駐車場を検索することができるアプリ「akippa」を活用。駐車場を瞬時に探せるため、無駄な時間を省くことができているとのこと。上田さんは使い方を知らないと扱い方が難しい、ローン計算が可能な「10bⅡHD」と、用途地域を調べることができる「用途地域マップ」を挙げた。デキル男は、自分の時間を無駄にすることはもちろん、相手の時間を奪うこともしない。

オススメアプリで分かる、デキル男の処世術

5名の中で唯一、アプリでゲームを楽しむ今泉さんは、「ポケモンGO」にハマっているそうだ。「不動産は場所の価値。人をゲームで誘導し、実際に足を運ばせる」と言い、スマホ片手に知らない土地でも臆することなく動き回る。そんな今泉さんだからこそ、暮らしに関するコミュニティ形成アプリ「不動産ONSセプト!」の開発が可能だったのだろうか。柔軟な発想力が伺える。
※「不動産ONSセプト!」は、あらゆる不動産に関する疑問や問題を、ユーザー同士で解決することを目的とした相互ネットワークアプリです

樋口さんはビジネス以外でもアプリを最大限に活用している。例えば、遠隔操作で家のルンバを動かすことのできるアプリ「iRobot HOME」で外出時も家の掃除を行うという。また、シンプルで使いやすいスケジュール管理アプリ「TimeTree」では、家族とスケジュールを共有。出張中でも大事な家族行事を忘れないようにしているとのこと。家族思いの一面が垣間見えた。

年間出張回数75回の猛者、沢辺さんは1分1秒の時間も無駄にすることのないようにと、ルート案内アプリ「ナビタイム」の有料版を使う。毎月300円払ってでも乗り換えに最適な電車の車両やルートで移動したいそうだ。出張先ではすべて「ナビタイム」任せで動くと言い、何度も遅刻の危機を救ってくれたそう。また、取引先とゴルフをする機会が多いため、簡単にスコアを記録してくれる「ゴルフネット」も愛用中だ。

運動不足で悩んでいる方は、伊瀬知さんが利用する「ランタスティックPRO」がオススメだ。このアプリは、走った距離やペースを音声でお知らせしてくれる優れもの。過去に走った距離の履歴も残せるため、自分の頑張りを目で見ることができ、辛いランニングも楽しくなる。また、ホテルやレストランを予約できる「トリップアドバイザー」は、現在地から目的地までの距離が分かるため、移動する時間を把握しやすいことからお気に入りだそう。

経営者から第一線で数字を上げてくる営業のエースまで、出張先では様々な人と出会う上田さんは、出張先にも名刺フォルダーを持参することなく、スマホ上で名刺の管理ができる「WorldCard」を利用する。一元管理できるため、整理の手間が省けたとのこと。他にも会社のPCをリモートで操作できる「RD Client」、手書きメモ機能やその場でPDF編集ができる「Goodnote4」も出張時には欠かせないという。出張中はなるべく荷物を持たず、身軽でいたいのは、誰しもが考える共通の心理といえる。

利用アプリから見えてくる「人となり」

毎月、「ios」や「Android」には大量の無料アプリが登場する。また、日に日に無料アプリのクオリティもアップし続けている。それにも関わらず、有料アプリを使うにはそれ相応の理由があるはずだ。そこで、前述の5名の皆さんに「情報料として月いくらまでなら払えるか」という質問をしたところ、0円~1万円まで幅広い結果が出た。まず、情報は今や無料の時代だと言い、0円と回答したのは、今泉さん。しかし、情報にそれ相応の価値があれば、金額は問わないとのことだ。また、100円と答えたのは伊瀬知さんで、今は「日経電子版」のみ有料版を使っているそう。樋口さんは月980円までと答えたが、有料アプリの利用数は最も多く、「朝日デジタル」や「HULU」など5個以上の有料アプリを利用している。上田さんは「日経電子版」のみ有料版を利用し、月に5000円までなら情報の対価として払えるとのこと。沢辺さんは月々支払う新聞代と考えれば、月に1万円までは払うことができると回答した。

こうしてアンケート結果を調べてみると、スマホにダウンロードされているアプリを見ることで、その人の仕事術を垣間見ることができた。ある人は時間に厳しく、ある人は効率化を重視し、またある人は徹底的に無駄を省く…深層心理が浮かび上がってくるようだ。

出張に行かれる方も、そうでない方も、興味のあるアプリがあれば、一度は試してみてほしい。今やAppStoreには約210万件、Androidには約320万件ものアプリが登録されている。自分の生活スタイルに合わせてアプリを選び、あなただけのスマホ本棚を埋めてみてはいかが?

Hello News編集部 鈴木規文

この記事が気に入ったら
いいねしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次