「新型コロナの影響とこれから」コメント集Part.2(シニアライフよろず相談室 檜垣代表理事、アメリカと日本に6つの家を持つ梅沢さん、バスケ専門誌 鈴木編集長、トロント在住のカナダ人2名、サンノゼ在住の日本人 )

目次

シニアライフよろず相談室の代表理事、檜垣圭祐さんに聞いた(2020年4月2日)

コロナ問題で受けた影響を教えていただけますか。

①相続等の相談業務と②シニア向けのセミナー・イベント企画を事業の2本柱としています。①については、交通の便の良い百貨店内の相談室で対面相談できる点がウリですが、現在、コロナの影響で百貨店内での対面相談は見合わせとなっており、対面相談をご希望の方には事務所までお越しいただくようにしています。電話相談自体の件数にはさほど影響がないと思いますが、期限が区切られている相続手続き等を除いては、「具体的に進めるのはコロナが終息してから」という方が多くなっています。②については、10名規模のものから数百名規模のものまで幅広く手掛けておりますが、今夏までに開催予定だったセミナー・イベントは全て延期となっています。いつまで延期すれば開催可能かという答えが見えないだけに主催者の皆さんともども悩ましい日々が続いています。

コロナ問題を機に、キャッシュの大切さが見直されています。相続で現金化したいという人が増えましたか。

先日、ご相談にご対応させていただいた方は、相続不動産を即座に売却されたのですが、「こんなご時世だから、換金してキャッシュで持っておくのが一番」とおっしゃっていたのが印象的でした。特に郊外の不動産の資産価値に不安を感じておられる人が増えているような気がします。

具体的な事例などがあればお教えください。

老人ホームでは、感染拡大防止の観点から、親族でも立ち入りを制限しているところが多くなっています。まして、相続関係をサポートする専門家や企業担当者の立ち入りはほぼ不可能な状況です。認知症の症状が進行し意思能力が十分と言えるかどうかギリギリのタイミングであったり、余命宣告をされていて日々体力や気力が衰えていっていたり、という老親がホームに入っている場合、子世代は悲痛です。
「一刻も早く、遺言書を書いてもらわないといけないのに」
「不動産の有効活用にあたって、物件所有者の本人の意思確認を早急に取る必要があるのに」
相続問題は親子間のコミュニケーションが重要ですが、コロナにより親子間のコミュニケーションが物理的に阻害されてしまっている事例は、私が知っているだけでも既に数件あります。

今後、どういった内容の相続相談が増えるとお考えですか。

「何があるかわからない世の中」ということを多くの人が実感したと思います。今まで以上に「元気なうちに相続対策を」という機運が高まってくるかもしれません。弊社としては、Web会議システムなどを活用したリモート相談の環境整備や、リアルなセミナー・イベントの代わりにメッセージを伝える手段としての動画コンテンツの制作に注力していきたいと考えています。

日本とアメリカに6つの家を持つ多地域居住の鬼、梅沢励さんに聞いた(2020年4月2日)

日本にはどのように帰国されたのですか?

3月30日の朝3時半に起きて、4時半にウーバーに乗ってオーランド空港へ行き、ゲートで7時まで待って、飛行機に乗りました。経由地のデトロイト空港に着いたら、そこで羽田行きの飛行機に乗り換えた形です。羽田に着いたら公共機関を使わず、レンタカーを借りて家まで帰りました。ちなみに私は熱がなかったので、検査もされずにノーチェックで外に出ることができました。

ガラガラのオークランド空港

いつもと違ったことはありましたか。

自宅からウーバーを呼ぶと、これまでは5分ほどで来てくれたのに、今回は15分ほどかかりました。ウーバーの数が少ないんだと思います。また、オーランドはディズニーがあるなど観光都市として有名ですが、そこにはほとんど人がいませんでした。ショッピングモールは全部閉まっていますし、ディズニーももちろん閉まっています。スーパーマーケットは、他の地域と違って、人がほとんどおらず、在庫も大量にありました。そう考えると、たいていのお客さんは観光客だったんだなと思います。その観光客が居なくなって、町は閑散。普通なら山ほど人がいるスーパーも、地元民がそもそも少ないから、皆が来ても供給量は需要をはるかに超えている状態です。

逆に、いつも通りだったことはありますか。

自宅があるマイアミを離れた時は、確かに高速は空いていましたが、道路工事は普通に行われていますし、道路の清掃もしています。車はある程度は走ってもいますし、まるで人が居ないという訳ではなくて、4時間の道のりは、常に車が走っている状態でした。

今後の予定は?

14日間の待機中です。家にずっといるので、日記を付けたいと考えています。私の予想だと、これから30日間、アメリカはもっと悲惨になる気がします。人が数万人単位で亡くなり、そして飛行機も全部とまるかもしれません。そうしたら私の帰りの飛行機はどうなるのでしょうか…。

「バスケットカウント」編集長、鈴木健一郎さんに聞いた(2020年3月27日)

先日、Bリーグ協会から「今後のリーグ戦、およびプレーオフは中止する」とアナウンスがありました。

当初は、無観客で試合を行う予定でした。ところが3月14日の試合で、何人かの外国人選手から「こういう事態なのに試合をやるのか。私たちは自分の健康が一番だと考えている」と、出場を拒否する声が挙がりました。実際、審判が熱を出したり、体調不良の選手がいたりしたことから、当日中止になったゲームもあります。そうした経緯からBリーグは、今期の残り試合をすべて中止にすると判断されたのだと思います。

それはクラブ経営にとっても痛手ですよね。

この先、潰れるクラブが出て来るかもしれないと言われています。チーム運営は主に、スポンサー収入とチケット収入で成り立っていますから、収入がなくなる=選手に給料を支払えなくなるということです。

これまでは順調だったのですか。

4年前にBリーグが開幕し、それからの人気は右肩上がりでした。今年はオリンピックもあり、「さあ、これから稼ぐぞ」というタイミングで、今回のコロナ騒動。すべてが崩れ去った、という印象です。

今後の予定は?

今期の残り試合を中止すると早めに決定してくれたので、各チームとも対策などを立てられると思います。とはいえ、Bリーグからチーム運営の救済策などが出ないと、秋から始まるリーグ戦の開幕までチームを維持できるクラブは多くないかもしれません。

トロント在住のシステムエンジニア、ダニエルさんに聞いた(2020年3月29日)

ご自身の周りの状況は?

在宅で仕事をしています。その後はずっとゲームしています。

今一番困っていること、辛いことは?

スーパーマーケットが品薄状態で困っています。食料品のオンラインショップで買おうとしても、希望の配達時間を押さえられません。何日もこんな状態が続いて、疲労困憊しています。

コロナ問題で価値観はどう変わりましたか?

社会システムがこんなにも脆いものだと気づかされました。

トロント在住の銀行員、スティーブンさんに聞いた(2020年3月29日)

ご自身の周りの状況は?

在宅勤務中です。仕事を終えると、ほとんど家でゲームをして遊んでいます。外には出ません。

今一番困っていること、辛いことは?

運動不足で体重が一気に増えたことです。

今後どんな面で価値観は変わりそう?

働き方やマネジメントの仕方が変わっていくだろうと考えています。

サンノゼ在住の日本人主婦、R.ニコルソンさんに聞いた(2020年3月29日)

ご自身の周りの状況は?

カリフォルニア州では、サンフランシスコなど6郡に対し先行して3月17日から外出禁止令が出されました。19日にはカリフォルニア州全土に米国初の外出禁止命令が発令されています。TJ’s(スーパーマーケット)は開いているけど入場制限あり、1人出ると1人入れるようになっています。飲食店はシャッターを閉めていて、防犯のためウィンドウには板を打ち付けている店もあります。また、不要な外出をすると、ポリスに声をかけられます。市街地で外を歩いているのを見かけるのはホームレスだけです。

現地にいる日本人はどんな感じですか?

長期間在宅していると、イライラして家庭内でのトラブルも多いと言われていますが、その点について日本人は我慢強い気がします(これはいつものこと)。シリコンバレーの6郡と1市(アラメダ郡、コントラコスタ郡、マリン郡、サンフランシスコ郡、ナパ郡、サンマテオ郡、サンタクララ郡、およびバークレー市)では、学校閉鎖期間が3月24日から3週間でしたが、5月1日まで延長されました。子供のいる家庭ではますます前途多難そうです。

今一番困っていること、辛いことは?

外食できないことが辛いです。食事を持ち帰りできるお店はあるので、そういったところを利用しています。また、散歩はOKなので、公園に人は結構いますが、ベンチには座らない方が良いというニュースが流れてからは、みんながドキッとしています。

今後どんな面で価値観は変わりそう?

この局面を通り過ぎてから、色々と分かることだと思います。まだ先が見えないので。

Hello News編集部

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