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募集開始から10分で…
神奈川県川崎市のJR川崎駅から徒歩10分の場所に、7⽉15⽇、36室の賃貸マンションが竣⼯した。⼊退去のピークと⾔われる2〜3⽉の繁忙期を4カ⽉も過ぎての引き渡しとなった。しかし、この賃貸マンションはすでに約94%にあたる34戸(7月28日現在)が申し込み(一部稼動中)済みだ。
緊急事態宣⾔直後の6⽉13⽇に開始した12⼾の募集には3時間で借り⼿がつき、その後の第1期2次募集では開始からわずか10分で10戸に申し込みが入った。建物は引き渡し前で内⾒もできなかったにもかかわらずだ。
この賃貸マンションの名称は、「ミュージション」。ミュージックとマンションを掛け合わせた、楽器演奏を推奨している賃貸マンションで、⾼い防⾳性能を持つ。これまで建てられた20棟のミュージションは、主に楽器演奏を趣味とする社会⼈やプロの音楽家が⼊居していたが、コロナ禍で浸透した在宅ワークにより、住まいの遮⾳性に不便を感じた⼈々からの問い合わせが続出。演奏家以外の人々の心も掴んだようだ。
リーシングを担当するミュージション事業部の山下さんは、「在宅ワークにより周囲の部屋の音が気になり、自分の出す音も周りに迷惑をかけているんじゃないかと考える方が増えてきたと感じます」と話す。
ミュージションはその⾼い防⾳性能により、家賃は相場の1.3倍ほどになっている。それでも7月27日現在、515組のウエイティング者が新たなミュージションの完成を待っているという。
Hello News編集部 吉松こころ
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