創立70周年を迎えた三好不動産の「経営計画発表会」がすごかった

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新ビジョン「all for family」

今年で創立70周年を迎えた株式会社三好不動産(福岡県・福岡)は10月8日、ホテルオークラ福岡で「第70期 経営計画発表会」を開催した。節目となった本発表会には多くの来賓も訪れ、同社社員と合わせて約600名が参加した。

十分な感染症対策のもと、盛大に開催された

第1部では創業からこれまでの歴史を当時の写真や関係者へのインタビューを交えながら編集したムービーが放映された。歴代の社長秘書も登場し、着任中のエピソードや社長の知られざる一面なども披露され会場を懐かしさと笑いとで包んだ。その中で、三好不動産の新ビジョン、「all for family」がお披露目となり、スクリーン画面いっぱいに映し出された。

壇上に立った三好修社長は70年の重みと支えてくれた社員への感謝を噛み締めているようだった。

三好不動産は、1949年に三好質店として創業。その後、父三好茂一さんの後を継いだ勉前会長が不動産業を始め、不動産会社としての足場を築いた。

不動産業を始めた頃、遠洋漁業の基地が近くにあり、命がけで漁に出る漁師が大勢いたことから、勉会長は「もしものことがあったら残された家族はどうなるのか」と考え、安定した収入を得られるアパート経営を提案して回ったという。賃貸管理業は、安定した収入と安心の暮らし、そして主人の不在で心細くなった「家族」に勇気を与えるために生まれた事業だった。

三好修社長は、社長宣言で、このコロナ禍で改めて考えさせられた社会の最小単位「家族であること」の意味を今一度考えようと訴えた。

70年の歩みとそれを支えた人への感謝の気持ちを語る代表取締役社長・三好修さん

そして大事な創業の原点に回帰しながらも、移り変わりの早い時代の変化にいつでも対応できるように新ビジョンに「all for family」を掲げたことを力強くそして優しく語りかけた。

この新ビジョンの元、共に行動し、共に成長していく社員への感謝を口にした時、三好社長の言葉が一瞬つまった。この時、「初めて三好社長の涙を見た」と思った人は少なくなかっただろう。多くの人々がそんな三好社長の姿に感動し、目頭を熱くした。会場全体が一つになった瞬間だった。

第2部では、70期から72期の3年間にわたる中期経営計画が、笠清太取締役から発表された。

続く第3部では、69期の統括と成績発表、70期の経営方針、部門方針の発表がそれぞれ行われた。

表彰式では、各部門や部署、そして個人の表彰が賑やかに開催された。

賃貸仲介を担う、「スマイルプラザ最優秀個人賞」を受賞したのは、天神店の渡邉令奈さん。賃貸売上では、3426万2871円という歴代最高額を売り上げた渡邉さんは、毎年恒例で名物でもある真っ直ぐに引かれた赤絨毯の上を、壇上で待つ三好社長に向かって駆け上がった。

また数ある賞の中でも特に名誉ある社長賞には、スマイルプラザ天神店の渡邉令奈さんとスマイルプラザ事業部の髙橋昴平さんの2名が選ばれた。

社長賞を受賞した髙橋昴平さん(中央)と渡邉令奈さん(右)

「社長賞を取れるなんて思ってもいませんでした。本当にありがとうございます。頑張ってきた1年間が認められた気持ちで胸がいっぱいです。天神店のメンバーには本当にお世話になりました。メンバーには色々と厳しいことも言いましたが、最後まで付いてきてくれてありがとうございました」(渡邉さん)

「今回、社長賞をいただけたのも、営業本部の皆様や関係各部署の方々のお陰だと思っています。ありがとうございます。店舗のメンバーが目標に向かって頑張って、結果を出してくれたことが受賞の理由だと思います。次の70期でもこの場に立てるよう引き続き、頑張っていきたいと思います」(髙橋さん)

この日は、永年勤続の表彰も行われ、節目を迎えた24名が表彰された。10年、15年、20年、25年、30年、40年、そして最も長く勤務してきた、経理部経理課の大鶴初江さんの勤続年数は、なんと55年。古希を迎えてなお活躍する大鶴さんに会場から盛大な拍手が湧き上がった。

「永年勤続」の表彰を受けた勤続年数20年以上の社員の皆さん

アクセル全開!三好不動産のDX事業

同日、三好不動産は、対入居者用、対オーナー用のコミュニケーションツール「入居者アプリ」、「オーナーWeb」のサービスを開始し、段階的に導入していくと発表した。

入居者向けアプリの名称は「トトノ」。賃貸業界に強いIT会社、スマサポと連携し、開発した。「チャットによるサービスリクエスト(含、クレーム等)受付」「車庫証明等書類申請」「契約内容変更手続き」「退去時手続き」「お知らせ機能・ニュース機能」を盛り込んだ。これまでであれば物件ごとの共有部に貼り出していてお知らせなども、アプリで行えるようになる。

オーナー向けアプリの名称は、「オーナーウェブ」。「承認依頼」「工事一覧」「 入退去 ・ 空室情報」「書類管理」「送金明細閲覧」「担当者情報」「セミナー情報」等が設定され、こちらもこれまでであれば電話や対面で行ってきた事柄を、アプリを活用することで時間や場所を選ばず、対応できるようにする。

三好不動産プレスリリースより転載

ITの活用で、業務の効率化、省力化、省時間化を促進し、新たに生み出した時間や人的リソースを管理物件の資産価値を高める提案に傾けていく。

Hello News編集部 吉松こころ

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