女性が活躍できる社会を目指す「不動産女性塾 第3回オンラインサロン」レポート

一般社団法人不動産女性塾(北澤艶子塾長)は、「不動産女性塾オンラインサロン」を、7月13日火曜日、18時より開催した。オンライン開催は3回目を数え、全国から不動産業界で働く女性を中心に約60名が参加した。

テーマは、「SDGsと不動産女性塾 今までも、これからも、担ってきたのは皆さんの活躍」で、株式会社朝日エル会長、岡山慶子さんが30分にわたり講演した。岡山さんは、20年以上前にアメリカミシガン州でサスティナビリティ(持続可能性)の概念と実践に出会い、持続可能な社会を担うことを会社の方針としてきた、今でいうSDGsの先駆者だ。

岡山さんは、1986年、女性たちが結婚や妊娠しても働き続けたいという希望を叶えるため、女性が働きやすい職場、生活者が暮らしやすいシステムを目指し朝日エルを設立。サステイナブルな社会づくり、SDGs達成に向けた企画立案・実施等の事業を行っているが、そのための手法は、マーケティング、広告・PR、イベント等の企画・運営、制作・編集、人材育成、NPOや一般社団法人等との連携など、多岐にわたる。

朝日エルには3つの方針がある。

  1. 企業である以上、利益を生み出す
  2. 将来にわたって社会に貢献することを優先する
  3. 働いている人たちが幸せになる

この3つがそろわなければ、意味がないと考え、例えば⑶については、働くことを楽しめる、生きがいが実現できる、会社を辞めたとしても、働いていたことが役に立つ、といったことを実践している。まずは自分のまわりからできることをやっていこう、がモットーだ。

大きなことはできなくても、身近なことろから、できることから積み重ねていけばいいのだと、背中を押してもらえる言葉だった。

目次

SDGsの目的

2030年を年限とし地球上の「誰一人取り残さない」持続可能で多様性と包摂性のある社会の実現。

では、SDGsはビジネスとどう結びつくのだろうか。岡山さんは、「環境保全」「人々の幸せ」「経済発展」この3つの共生を提唱している。そして、社会に認知してもらうには、次の戦略が必要だという。「心を動かす」「お金を動かす」「情報を動かす」「社会を動かす」「組織を動かす」そのためにはまず人の気持ちを聞くことが大事だと語る。形式的に聞くのではなく、より具体的に聞いて、どうしたらその人が幸せになるのかを深く考えるのだ。

持続可能な社会は、向こう三軒両隣で実現できる、とも語った。例えば、「子どもの安全が守られている」「公共施設の場所を住民が決める」など。いきなり高い目標を掲げるのではなく、自分の身近なところから始めること、できることは何かを考えることが大事だと語りかけた。

持続可能な社会の担い手となる、ということについては、岡山さんは、10の資質を挙げている。
一部を抜粋すると、「人を愛する」「寛容であること」「制度に勝る文化をつくる」などだ。どれもなんだかできそうな気がしてくる。
「女性は、持続可能な社会を作る担い手に向いているのですよ」と岡山さんは話す。
「ギアチェンジができる」「フリル(飾り)に惑わされない」「コミュニティの中で生きる」など、女性が得意なことが、まさに担い手としての資質を備えているのだというのだ。

SDGsをはじめとして、横文字が目立つ昨今だが、岡山さんは、講演の最後で、「英語に惑わされることなく、日本人の精神性、日本人の持っている性質がある。日本流のやり方があるのではないか」と力強く語った。

講演後は、初参加者が感想や今後の意気込みなどを話した。

次回は、9月14日火曜日に明治記念館での開催を予定しているが、状況に応じてオンラインでの開催もあり得るとしている。

Hello News編集部 柳原幸代

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